二酸化塩素の安全性
安全性に関する指摘
国民生活センターの指摘の一つにヒトへの安全性の確認が不十分という内容がありますが、この点に関しては二酸化塩素は近年登場したマイナスイオンなどと異なり、半世紀以上前から水道水や工業廃水の浄化に使用されている物質であり、ヒトへの影響などに関しても資料の蓄積があります。
経口摂取に関しては信頼性の高いデータもあり、安全性に関しても問題ありません。一方、暴露に関しては測定の難しさという点もあるため定量的で整合性の取れた資料は少ないですが、ヒトおよび動物への暴露に関してデータは整っており、国際的な機関では一定の濃度基準が定められています。
クリーンケアでは、以下の文献に基づいて経口摂取および暴露における限界を理解していますので、ACGIH(米国 産業衛生専門家会議)が定めるTWAおよびSTEL以下の濃度であれば問題ないと考えております。
暴露濃度に関する基準
機関 |
暴露基準 |
濃度 |
ACGIH(米国産業衛生専門家会議) |
1日8時間、週40時間での許容値(TWA) |
0.1ppm |
15分間での平均暴露での許容値(STEL) |
0.3ppm |
OSHA(米国労働安全衛生局) |
8時間平均許容暴露での許容限界(PEL) |
0.1ppm |
NIOSH(米国立労働安全衛生研究所) |
1日10時間での許容値(TWA) |
0.1ppm |
短期間での許容値 |
0.3ppm |
AIHA(米国産業衛生協会) |
ERPD1:すべての人が60分間の暴露で不快感やわずかな刺激も感じない空気中の最大濃度 |
未定 |
ERPG2:すべての人が60分間の暴露で恒久的に健康への影響が生じず、保護具着用などの行動能力の低下が生 じない空気中の最大濃度 |
0.5ppm |
ERPG3:すべての人が60分間の暴露で致命的な障害が生じない空気中の最大濃度 |
3ppm |
IDLH:即座に退避した方が良い空気中の濃度 |
5ppm |
USEPA(米国環境保護局) |
AEGL1:乳幼児・高齢者・喘息などに罹患した感受性 の高い人を含めた一般人対して、健康影響を生じないが、 一時的な不快感や刺激などを感じる空気中の濃度
|
0.15ppm |